川本喜八郎さんを偲ぶ会
11月20日、故・川本喜八郎日本アニメーション協会名誉会長を偲ぶ「川本喜八郎さんを偲ぶ会」が行われました。
9月に本会を開くための実行委員会が立ち上げられ、川本さんが所属されていた団体、仕事の関係者が集いました。その委員会、呼びかけ人には当協会からも数名名を連ねさせていただきました。
会を開くにあたり一般的な焼香や献花を行う方式ではなく、川本さんの人柄を感じられるように明るい会にしよう、泣き顔よりも笑顔で帰っていただこうと、関係者一同準備にまい進してまいりました。
ただ誠に心苦しいのですが、川本さんの85年の人生は非常に密度が濃く交友関係も多岐に渡り、亡くなられる間際まで精力的に仕事をされていた事から、関係のあった方々隅々まで本会のお知らせをする事が出来なかったかもしれません。また会場の規模などにより、広く一般の方々の参加が叶わなかった事、ご容赦下さい。
会の前半は、川本さんの人生の足跡をスライドで辿りながら、参列者にその時々の思い出を語っていただきました。
司会はご友人である黒柳徹子さんが務めて下さいました。過ぎるのが惜しい短い時間でしたが、時折笑い声がドッと上がる楽しいお話になりました。
後半は現在日本各地を巡業中の劇団影法師による「三国志」追悼操演と遺作「死者の書」の上映でした。
「三国志」といえば、NHKの人形劇が第一に浮かびますが、川本さんは舞台用の人形も制作されていました。
当日は天候にも恵まれ500名を越す方々に参列していただきました。皆さん短い時間ではありましたが、川本さんとの思い出を巡らせて下さったものと思っております。
川本さんは本当に多くのアニメーション、そして人形を生み出されました。その数多くの作品はこれからも色あせる事無く、末永く残っていく事を確信しております。
写真:南正時