第6回JAA勉強bu会
日本の伝統芸能鑑賞会「能」
「文楽」「歌舞伎」に続く、伝統芸能鑑賞会/第3回は「能」。「文楽」と同様に講義前の自習から始まる2部構成の勉強bu会となりました。今回は、笠井賢一氏(銕仙会プロデューサー、演出家)を外部講師にお迎えしました。第1部は、2008年5月17日笠井氏の御好意で青山にある銕仙会にて、楽屋と能楽舞台の見学と「能」についての講義を受け、日を改めた6月1日、渋谷松濤観世能楽堂での鑑賞会となりました。能や歌舞伎は普段あまり身近なところにあるものではないので、事前の講義が鑑賞の力強い手助けとなりました。能の世界は、シテ方の喜怒哀楽が極端に少なく、また、動きそのもの(型)も制限された形をとっている独特の世界。死者の世界観や老いに向かう美学など、俗世間から切り離され、時をかけ非常に洗練された静かで鋭い気が舞台中に広がっていました。